りく・なつ防災コラム

災害発生時、飼い主はどうしたらいい?

豆知識

これまでのコラムで、災害が発生した際の心構えや行動などについて解説してきました。平常時から備えておくべきことや発災時の動きなど、学んでおくことはたくさんありますが、いざという時に最も大切なのは「飼い主はどうするべきか」という視点です。
今回はその視点で、ペットと一緒に災害に備える方法をまとめます。

1. 災害が発生した時のチェックポイント

地震や火事、洪水などの災害が起こった場合、一番よくないことはパニックになってしまうことです。備えや知識のない状態に陥らないよう、日頃から災害対策をしておくことは重要ですが、その準備を最大限活かせるよう、まずは冷静に以下の項目について考えましょう。

  • 飼い主とペットの安全は確保されているか
  • 避難をしたほうがいいか
  • ペットと避難できる場所が近くにあるか

まずは何より、安全の確保です。それから情報の取得に努めましょう。テレビやラジオといったメディアからの発信はもちろん、スマートフォンやPCなどの通信機器が使えるようであれば、自治体からのアナウンスがないか、避難所情報の掲載はないかなどを調べておきましょう。回線が混雑して使用できない場合もありますが、焦らず動向を注視することが大切です。

次に、必要なことは以下の2点です。

  • 避難中のペットの飼養環境の確保
  • 避難所や応急仮設住宅でのペットの飼養マナーの遵守と健康管理

避難所に限らず、自宅や車で避難する場合にもペットの飼養環境を整備しなければなりません。また、避難所や仮設住宅にペットと同行・同室避難する場合は、他の被災者への配慮やペットのストレス・病気に注意する必要があります。

以下のページに詳細が記載されていますので、ぜひご参照ください
👉️️️️ペットと避難

2. 災害に遭った時の心構え

大規模な災害に遭った時、人の災害対策としてもっとも必要なのは、一人ひとりが自ら取り組む「自助」です。災害の度合が深刻であればあるほど、国や自治体などによる「公助」に大きな役割を期待することが難しいため、自分で自分の命を守ることが大切だからです。

これはペットにとっても同じこと。ペットは自分だけで避難や安全確保をすることはできません。飼い主が正しい知識と情報を取り入れ、ペットの命を守る行動をしましょう。

災害発生時は、以下のフロー図が参考になりますので、ページのブックマークや画像を保存するなどして、いつでも見られるようにしておくと良いかもしれません。

3. ペットの情報共有について

避難所や仮設住宅に入居する際には、ペットの情報について登録する必要があります。また、アレルギーや病気などがあるペットについては、餌や対処法などをわかりやすく周知するために、日頃からペットの情報を持ち歩いておくと安心です。

当サイトでは、ペット情報を書き込むための防災ブックのダウンロードが可能です。こちらは、災害時に備えてペットや飼い主の必要な情報をひとつにまとめておけるハンドブックです。必要事項を書いて持ち歩けば、いざというときに役に立ちます。

👉️りく・なつオリジナル 防災ハンドブック

また、スマホなどに保存しておけるプロフィール画像の作成もできます。防災ブックの持ち出しができなかった場合でも活用できるので、こちらも作成しておくと安心です。

👉️画像生成ツール ペット防災プロフィール

また、万が一ペットと離れてしまったり、行方不明になってしまった時はすみやかな捜索が求められます。自治体へ協力を要請することは大前提として、自身でもSNSなどを通じて捜索活動を行うことが可能です。

ペット捜索ポスターなどを、被災している中で作成するのは大きな負担がかかりますので、専用ツールなどを使うことをおすすめします。

当サイトにも、迷子ポスターを作ることができる機能がありますので、ぜひお役立てください。

👉️画像生成ツール 迷子保護・捜索用

4. 自治体の災害対策を知る

国をはじめ、自身の住まいがある自治体でどのような災害対策をしているのかを平常時から知っておくことで、発災時の動きやすさが変わります。

自治体によっては避難訓練や、災害が起こった時についてのセミナーを行っているところもありますので、調べてみることをおすすめします。

また、自治体ごとにペットと避難ができるかどうかは異なります。自治体のペット対策については、以下からも探すことができますので、目を通していただければと思います。

👉️️️全国ペット防災情報

ちなみに、基本的な自治体の対策や動きについては前回・前々回のコラムでも解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

👉️災害が起こった時、自治体には頼れる?①災害発生時の初期対応

👉️災害が起こった時、自治体には頼れる? ②災害時のペット対策

災害は起こらないことが一番良いことですが、その危険性は決して低いものではありません。「もしものこと」を考え、平常時からしっかりと対策をしておくことが大切です。

災害の発生は防げませんが、自身とペットを守るための行動をしていきたいですね。

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