03 ペットとの同行避難
指定緊急避難場所や指定避難所などの他所に移動する際に、飼い主はペットと一緒に同行避難しましょう。ただし、飼い主自身の安全が確保されていることが前提です。
発災時にペットと離れた場所にいる場合は、災害の種類や自分自身の夜災状況、周囲の状況、自宅までの距離、避難指示などを考えて、ペットを避難させることが可能かどうかを飼い主自身が判断しましょう。
平常時から、留守の際のペットの避難について、家族や地域住民との協力体制を構築しておくことも重要です。
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コラム
同行避難の考え方
過去の災害においては、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生したが、このような動物を保護するには多大な労力と時間を要するだけでなく、その間にペットが負傷し、衰弱・死亡するおそれもあります。
また、不妊去勢処置がされていない場合、繁殖による頭数の増加で、住民の安全や公衆衛生上の環境が悪化することも懸念されます。
このような事態を防ぐために行う同行避難は、動物愛護の観点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境保全の観点からも、必要な措置です。
なお、同行避難とは、避難行動を示す言葉であり、指定避難所でペットを人間と同室で飼養管理することを意味するものではありません。
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同行避難する際の準備の例
犬の場合
- リードを付け、首輪が緩んでいないか、鑑札、狂犬病予防注射済票を装着しているかを確認する。
- 小型犬はリードをつけた上で、キャリーバッグやケージに入れる。
- 避難用品を持って指定緊急避難場所へ向かう。
猫の場合
- キャリーバッグやケージに入れる。
- キャリーバッグなどの扉が開いて猫が逸走しないようにガムテープなどで固定するとよい。
- 避難用品を持って指定緊急避難場所へ向かう。
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出典
「人とペットの災害対策ガイドライン」(環境省) P.44-45
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf
【本編Ⅱ 飼い主への普及啓発 ー 2.災害発生時の行動(3)ペットと同行避難】を加工して作成