04 避難中のペットの飼養環境の確保
避難生活を行っている中でのペットの飼養環境には、以下のような選択肢があります。地域や災害の状況、発災からの時間の経過によって選択可能な飼養環境が異なるため、被災者が自らの状況を踏まえて、適切な飼養環境を選択するようにしましょう。
■避難所での飼養
避難所で飼養する場合には、ペットとの同居や住み分けなどについて各避難所が定めたルールを守り、飼い主が責任を持って世話をしてください。飼養環境の維持管理には、飼い主同士が助け合い、協力することも必要です。
■自宅で飼養する
飼い主も自宅に留まる在宅避難の場合、支援物資や情報は、必要に応じて指定避難所などに取りに行きましょう。飼い主は避難所に避難し、ペットを自宅で飼養する場合は、避難所から自宅に世話をしに通う方法もあります。ただし、二次災害の危険が考えられる場合は、この方法は避けて同行避難をしてください。
■車の中で飼養する
在宅避難と同様に、支援物資や情報は、必要に応じて指定避難所などに取りに行きます。飼い主は、手足を伸ばして眠れる状態を作り、遮光や換気の対策をとるなど、エコノミークラス症候群や熱中症への対策と注意が必要です。ペットも熱中症になるため、ペットだけを車中に残すときは、車内の温度に常に注意し、十分な飲み水を用意しておいてください。長時間、車を離れる場合には、ペットを安全な飼育場所に移動させるようにしましょう。
■施設などに預ける
避難所での飼養が困難な場合や、飼い主の事情により飼養ができない場合には、被災していない地域の親戚や友人など、一時預け先の確保に努める必要があります。その他には自治体等の収容施設、動物病院、民間団体等に一時預ける場合もありますが、条件や期間、費用などを確認し、後でトラブルが生じないよう、覚書などを取り交わすようにしましょう。
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出典
「人とペットの災害対策ガイドライン」(環境省) P.48-49
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf
【本編Ⅱ 飼い主への普及啓発 ー 2.災害発生時の行動(4)避難中のペットの飼養環境の確保】を加工して作成