活動報告
アンバサダーの伍代夏子氏が山梨県大月市立大月東小学校にて大月市の避難所状況を視察・対談
「みんなが相手を思いやれる社会になっていただけると嬉しい」
この度、10月15日(火)に、アンバサダーの伍代夏子氏が山梨県大月市の避難所に設定されている大月市立大月東小学校を訪問し、市長対談及び避難所設置状況や備蓄品の視察を行いました。
小林市長「訓練を行ってみて、課題を見つけたり、アドバイスをもらって準備していきたい」
大月市総務管理課 防災行革担当 リーダーの榎本氏より「大月市の避難所では、座っている際、周りの目が気にならないかつ、スタッフが移動している際に中の様子が見える高さの段ボールで間仕切りを行い、その中に段ボールベットを入れて避難者は過ごし、授乳や着替えの際などは、全方位囲まれているテントを使用していただくように想定されております。また、食料や口腔ケアなどの物資も備蓄もあります。食料に関しては、基本的には、災害発生後に必要に応じて調達を想定していますが、基本的なお米などは3日分程度の備蓄は用意してあります。」と備蓄品について説明を受けました。
また「大月市は、風水害が多い地域であり、命を守るため、災害が起きる前に避難していただきたいので、防災グッズや、数日分の食料など最低限のものを持ち出して避難所に入っていただけるように市民の方に伝える取り組みを行っています。」と市の取り組みについても伝えられました。
これを受け伍代氏は自身が避難所に行った経験をもとに、「スタッフが見える高さのものを用意していても、実際に避難生活を続けると、布をかぶせたりなど、自分たちで工夫して、周りから見えないようにしていることが多いので、最初からもっと高さのある間仕切りの段ボールや、テントを用意いただけると、ありがたいです。」と話しました。
市長は、「これまで幸いなことに、避難所を開設しても避難せずに済んでいますが、一過性の台風など数日の避難方法と、長期間にわたってしまった際の避難方法の2種類について考える必要があると思っています。まずは一時避難の訓練を行ってみて課題を見つけたり、実際に避難したことのある方からアドバイスをいただいて準備をしていきたいです。」とし、続けてペットとの避難について「家庭やペットの種類によっても必要なものは違うので、用意するものは様々出てくると思います。基本的に、ペットのものは各家庭用意していただきたいですが、地域にどれくらいのペットがいるか、どういったものが必要なのか市として知っておく必要があると感じました。」と防災対策について取り組んでいくと述べました。
また榎本氏も「避難生活が長引くと、避難者から要望が出てくると思います。良好な避難生活ができるよう、市としてその都度要望には応えていきたいと思っています。」と避難所生活が余儀なくされた際、柔軟に対応していくと伝えました。
伍代氏「災害の備えについて周知していきたい」
避難所でのペットの過ごし方について意見を求められた伍代氏は、「ペットと避難できた場合、ペット同士のトラブルが起きないようにするためにも、自由にするのはテントの中だけにした方がいいと思います。」としたうえで、「能登半島地震の際、避難者同士で話し合ってルールを決めて、ペットと避難できるようにしている避難所もありました。避難所には、いろいろな人が来ると思うので、みんなが相手を思いやれる社会になっていただけると嬉しいです。」と話しました。そして今後について、「愛知県犬山市のペット同室避難避難所開設訓練に参加した際、人数も限られていたし、訓練なので落ち着いていましたが、実際の災害だったら、もっとパニックになって大変だと感じました。避難訓練や、実際に避難所で被災者の話を聞いた経験も踏まえて、各家庭準備した方がいいもののリストや、災害対策についてなどをまとめたもの用意して、周知していきたいと思いました。」と今後の活動について決意を述べました。
開催概要
■催事名:大月市訪問
■日時:2024年10月15日(火)
■開催場所:大月市役所
■出席者:
大月市長 小林 信保 氏
りく・なつ同室避難推進プロジェクトアンバサダー 伍代 夏子 氏
総務管理課 防災行革担当 リーダー 榎本 貢之 氏
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