01 防災対策
災害時にペットを守るためには、まず飼い主が無事でいることが前提です。
地震対策であれば、住まいの耐震強度の確認や補強、家具の固定など、まずは飼い主の身の安全のために備えておく必要があります。
その上で、室内飼養でペットの飼育ケージを置く場所を決める際には、固定した家具のそばに配置したり、重量のある物がサークル内に落ちてこないような配慮をすることがペットの安全の確保にもつながります。
室内に放し飼いにしている場合、十分な耐震性を備えた建物であれば、ペットが逃げ込める場所として、地震対策をしている部屋や、押入れ用家具を固定・補強した押入れの下段のスペース、柱の多いトイレのドアを開けて固定するなどし、自宅内で比較的に安全性が高い場所をあらかじめ用意しておくことが重要です。
犬を屋外で飼養している場合は、飼養場所の周囲にブロック塀やガラス窓、倒れやすい建物など、破損や倒壊のおそれのあるものがないか、土砂崩れの危険性はないかなどを確認しておきましょう。
雨による増水被害が度々生じる地域では、天気予報に注意し、あらかじめ飼養場所を移動させたり、増水した際にも難を逃れられるように係留方法を工夫し、飛び上がれる場所を用意するなどの対策を講じておかなければなりません。
また逃げたり、家から飛び出してしまうことのないように、犬の場合には首輪や鎖が外れたり切れたりして逃げ出すおそれがないかを確認しておくことも、大切な対策のひとつです。
-
住まいの防災対策
- 家具や飼育ケージの固定、転倒防止、落下防止
- 屋外飼養の場合は、飼養場所の安全確認(外塀やガラス窓の近くを避ける)
- ケージ、クレートなどペットの避難場所(隠れ場所)の確保
-
出典
「人とペットの災害対策ガイドライン」(環境省) P.32-33
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf
【本編Ⅱ 飼い主への普及啓発 ー 1.平常時の備え(1)防災対策】を加工して作成