03 マイクロチップ等によるペットの所有者明示
ペットが逃げ出さないように日頃から十分な対策を講じておくことが前提ですが、災害発生時には、ペットと離れ離れになってしまう場合もあります。ペットが保護された際に飼い主の元に戻れるように、所有者明示をしておかなければなりません。
外から見えて誰でもすぐにわかる迷子札などをつけるとともに、落としたりなくしたりすることがない確実な証明となるマイクロチップを装着し、以下の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度に所有者情報の登録を行なっておくことで万一はぐれた際の返還の可能性を高めることができます。
犬と猫のマイクロチップ情報登録のウェブサイト
https://reg.mc.env.go.jp/
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コラム
マイクロチップとは?
マイクロチップには、15桁の数字(個体識別番号)が記録されており、マイクロチップリーダー(読取器)をあてると、その数字が表示されます。この番号とデータベースに登録されている飼い主の情報と照合することで、飼い主が判明するため、逃げたペットが保護された際にも飼い主の元に戻ってくる可能性が高くなります。
直径2mm程度、長さ8~12mm程度の円筒型で、犬や猫では首の後ろ(背側頚部)の皮下に専用注射器で埋め込むのが一般的です。一度装着すれば、首輪や迷子札のように外れて落ちたりする心配が少なく、より確実な身元証明になります。
マイクロチップを装着した後は、必ず犬と猫のマイクロチップ情報登録のウェブサイトで登録手続を行いましょう。また、住所や連絡先が変更になった場合は、登録事項の変更手続を行う必要がありますので忘れないようにしましょう。
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行方不明にならないための対策例
犬の場合
- 首輪と迷子札
- 鑑札、狂犬病予防注射済票(飼い犬は狂犬病予防法により鑑札の装着、年一回の狂犬病予防注射をしたことの証明となる注射済票の装着が義務づけられている)
- マイクロチップ
猫の場合
- 首輪と迷子札(猫の首輪はひっかかりを防止するために、力が加わると外れるタイプがよいと言われるが、これを利用する場合はマイクロチップの装着を強く推奨する)
- マイクロチップ
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出典
「人とペットの災害対策ガイドライン」(環境省) P.35-36
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf
【本編Ⅱ 飼い主への普及啓発 ー 1.平常時の備え(3)ペットの所有者明示(マイクロチップ等による所有者明示)】を加工して作成